今まで読んできた本の覚え書き。 レビューというほど大層なものではないです。
 私の主観で書いています。
 「評価」は、数字高いほうが面白かったということです。 書いた人:零度の青空 管理人:air(エア)
作品名 - 著者 コメント ジャンル 評価 読書日
語りかける中学数学 高橋一雄 数学の基本、中学校の数学を懇切丁寧に説明した本。 語りかける本だけあって、めちゃくちゃ分厚いです。 5センチくらいの分厚さです。 ページ数770ページほど。 いや、あっという間に図書館の期限がきちゃって勉強は殆ど出来なかったけど、わかりやすい本なのでお勧め。 勉強 4 2012/10
霧こそ闇の 仲町六絵 和製ファンタジー。 大名専属の医師をしている義伯(ぎはく)と、その妻・狭霧の話。 狭霧は人に病をもたらす物の怪を見、祓うことができる。 義伯と力を合わせて人の病を治していた狭霧だが、大名の子供が死んで、その呪いにより、この一家に災いが降りかかる。 狭霧は、家族を守るために一人で秘密を背負うことにする。 『狐笛のかなた(上橋菜穂子・著)』に少し似てる。 カッチリして、とっつきにくく感じる文章ではあるけれど、読み始めるとその雰囲気が心地よくなります。 最後の命を吸い取るシーンは幻想的ですね。 そんな描写ないけど、私は、光の中で、25年前の義伯と狭霧が肩を寄せ合ってるみたいに見えました。 思わず息を止めて読んでしまうような話でした。 でもね、ハッピーエンドにしてほしかった。 生きてほしかった。 無駄もなく、素晴らしく物語をまとめ上げた作品です。 すごい本です。 1冊なのに何十巻からなる壮大な物語を読み上げたようなこの満足感。 良かったです。 ファンタジー 5 2012/10
世界音痴 穂村弘 自己愛を限りなく高めた人のエッセイ。 「ジャムガリン」に爆笑。 世界を自然に生きられない著者の生活。 菓子パンを飲み込むくだりでは「この人どうにかしてくれ」と思わずにはいられない。 好き嫌い別れそう。 私も(どちらかといえば)世界音痴な人間である。 四畳半神話体系っぽい。 エッセイ 5 2012/10
雨の日のアイリス 松山剛 感動してうるっとくることはあっても涙を流すことはない私が、泣きました。 筋自体は、よくある話なんです。 心あるロボットが、主人を亡くした後、色んな場所を巡っていって、その中で大切な仲間に出会う、みたいな感じです。 主人公のアイリスの素直さが健気で泣かせます。 そして、「君に出会えてよかった」なんて、くさいセリフでここまで感動することがあるんだろうかと。 世界の理不尽さとか、「命令だ」と言われたら逆らえないロボットの自分のこと、いろいろな問題にまっすぐ向かっていく主人公たちの姿が静かに胸を打ちます。 10代のこの時代に、この本を読めて良かったと思える作品でした。 おすすめの作品です。 SF物語 5 2012/11
機械の仮病 秋田禎信 「いつの間にか、体の中身が機械に変わっている」という奇病。 表面的に、病気に罹っていることは全く分らない。 主人公の別れた恋人が、事故にあい、全身機械だったことが判明。 機械であったものを愛していたと言えるのか?と問いかけるとともに、「心の在りか」は一体どこなのか?みたいなことを問うような話。 全体的に薄気味悪く後味が悪い雰囲気だけど、あっさりした語り口にひきこまれて「何か悪い予感がする」と思いながらも読んでしまう。 SF物語 4 2012/10
対話篇 金城一紀 <恋愛小説><永遠の円環><花>の3つの短編からなる本です。 この人の作品は、『フライ,ダディ,フライ』の印象が強く、もっと軽快な文章を想像していましたが、3作品ともしっとりとドラマチックな空気でした。 <恋愛小説>は、自分の周りの親しい人たちが次々と死んでいってしまうという、死神のような大学生が、一人の女の子と恋をした話です。 最後にはその女の子は死んでしまいますが、きっと幸せだったと思います。 <永遠の円環>は、殺人を代行した話です。 Kが普通の好青年として脳内再生されていた私は、ちょっと冷汗が出る展開でした。 <花>は、別れた元妻が死んだこと聞いて、夫が、二人の思い出の場所まで車でドライブをしながら、元妻のことを想う話です。 遠回りの愛のかたちなのです。 3つとも、関係なさそうでちょっと話がリンクしているところがあります。 あぁぁ、うまく感想を書けない……。 この文章の良さをどう表現できるだろう。 この人の書いた本を何冊か読んできましたが、金城さんの文はとても好きです。 現代物語 4 2012/11
恋文の技術 森見登美彦 灰色の人、といえば森見さん、という印象があります。 この人の書く主人公は皆そうです。 斜に構えていて、世界を斜めというよりもはや反転させて見ていて、必ず、黒髪の乙女に淡い憧れがあるのです。 どれだけ黒髪の乙女が好きなんだ。 いかん、つい突っ込みしてしまった。 大学から能登に(研究のため)流された(派遣された)主人公が、あまりのつまらなさに辟易して、友人に手紙を書く話です。 地の文やセリフはなく、全てが手紙形式の話になっています。 主人公は島で一人で研究をし、谷口さんに怒られながら、友人に手紙で相談に乗ったり、恋文の技術を開発しようとしたり、好きな人へ恋文を書いて四苦八苦したりしている。 特に恋文は笑える。 書こうと思えば思うほど書けないものなんですね(笑)。 主人公は変人だが、手紙にこれだけ多くの返事がくるのは、人間を集める吸引力があるからだと思う。 この人の書く主人公は、世界を憎みながらも、世界に愛されているのです。 現代物語 4 2012/11
プログラマの数学 結城浩 プログラマのための数学の本。 数学の本というと、数式ばかり書いてありそうですが、この本は図がいっぱい書いてあるので分かりやすいです。 数学が残念な私は、読んでなるほどと思うか、全く分らんかのどちらかでした(汗)。 プログラマってやっぱ数学出来たほうがいいんだよね……。 頑張らないと……。 勉強 4 2012/10
それからはスープのことばかり考えて暮らした とある青年が新しい町に引っ越して、家の大家や、その街にあるサンドイッチ屋の主人や、映画館の名前も知らぬおばあさんと出会って、だんだん町に馴染んでいく様子が描かれる。 とてもゆるりとした雰囲気で、本を開けばその青年の日常を垣間見てるみたいな感じがする。 派手な展開はないけれど、一人一人のキャラクターに味があって、そんな人たちと関わりながら、ありそうで無い日常を主人公は過ごしてる。 現代物語 4 2012/12
珍獣の医学 田向健一 ペットは、犬や猫、鳥、ハムスターといったよく知られる動物だけではない。 一般的なペットではない「珍獣」を飼っている人だっている。 そういえば昔、ペットのハムちゃんが病気になったとき動物病院に行って「動物の先生って犬猫鳥ハムスターって診るから大変だなぁ」って思った記憶が。 でもベランダからダイブして割れてしまった亀の甲羅を元通りにするとか、2cmほどのアマガエルのお腹から石をとりだす手術をするとか、やっぱり普通の動物病院ではできないんだろうなぁ。 イグアナとかブタとか金魚とか……色んな種類の生き物を一まとめに見なければいけない獣医っていうのは、人間の医者以上に大変かもしれません。 またハムスター飼いたくなってきました。 エッセイ 4 2013/01
からまる 独特の怪しさを持った作品だった。ちょっと時間が経ってしまったので記憶が朧だが、 現代物語 3 2012/10
毒吐姫と星の石 紅玉いづき 『ミミズクと夜の王』の続編。 下町に捨てられ、酒場で人(その国の王だったリ、客だったリ)を罵り暮らしている女の子。 だが実はその国の姫であることが判明し、主人公はこれ幸いと政略結婚の道具にさせられ、異形の王子のもとに嫁がされてしまう。 自分の意思ではない結婚をさせられ、主人公は「こんな国、滅びてしまえ!」と、とりまく環境を呪うが、異形の王子のまっすぐな優しさや強さに心を溶かされていく話。 王道物語で、少し成長した大人のための、おとぎ話のよう。 個人的にはオリエッタが好きです。 巫女として、妻としての立場をしっかり見失わず、大切な人のために静かに覚悟しているようなところが良い。 ファンタジー 3 2012/10
傾物語 西尾維新 真宵ちゃんが軸の話かと思っていましたが、以外に忍メインな話です。 宿題が終わってないことに気付いて、なら時間を遡ったらいいんじゃね?よし行こう!、と軽いノリで過去に行って、そこで真宵ちゃんを助けて元の時間に戻ったら、なんと世界が滅んでいたという話です。 筋だけ話すと全く訳分からないこと請け合い。 どんな人との、どんな些細なことでも、自分には確かに大きな影響を与えていて、そんな積み重ねで世界も変わっていく。 ということが描かれた話でした。 斧乃木ちゃん……「僕はキメ顔でそう言った」は止めたんですね……(笑)。 伝奇 3 2012/11
やさぐれるには、まだ早い! 豊島ミホ 少女向け小説を書かせたら右に出る人は居ないであろう豊島ミホさんのエッセイです。 「同い年の女性のことが分らない」とか言ってるあたり、この人はちょっと私に似てる、と思う。 でもね、読んでて思うんだけど、豊島さん、脳内は乙女だよね……。 一度このエッセイは読んだことがあって、「水瓶座は気をつけろ」が記憶に残っています。 占いの最後の一文「放課後の勉強で恋が芽生えるかも」を読めなかったやつ。 チャンスボールは打たなきゃだめです。 幸運を見送ると神様が怒るんです。って一文。 怖い先輩の「わたしたちが言う『~しててもいいから』の意味、わかるよね?」って言葉怖すぎっす。 理想の彼氏の条件はちょっと厳しいと思う……。 一番最初に載っているエッセイ「東京」。 わたしは迷わずおばあちゃんに駆け寄れる人になりたいです。 エッセイ 3 2012/12
正義のミカタ 本田孝好 高校のときいじめられっこだった主人公蓮見亮太。 高校の同級生が誰もいない大学に入って新しくスタートしようと思ったら別の大学に行ったと思っていたいじめっこが出現し、また殴られる。 そこを助けたのが桐山友一(トモイチ)という「正義の味方研究部」の部員。 主人公は言われるがままについていってセイケンの部員になる。 正義を体現する、「自分たちが正義になる」みたいな、大学の取締役の部活です。 ねずみ講と間(はざま)先輩が出てきた時点で落ちが読めたのがなんか惜しかった。 全体的に「自分たちは何かすごいことやってる!」っていう、青春の青臭さがある作品でした。 現代物語 3 2013/01
花物語 西尾維新 神原駿河、まさかの語り部。 最初始まった時点で、これ大丈夫かなーと思ったんですが、意外に普通、っていうか一番まともな語り部だったかも。 「悪魔様が全部悩みを解決してくれる」みたいな妙なうわさについて調べていたら、昔バスケのライバルだった同級生がその「悪魔様」をやっていた。って話です。 沼池蝋花さん。 なんで蝋花さんがそんな「怪異」側に入ったのか気になりますが、神原の腕も元通りになったし、まぁ、悪いことは無いですよね。 神原はまたバスケ始めるんでしょうか。 臥煙家にもまだまだ色々ストーリーがありそうですね。 描かれるかは分かりませんが……。 伝奇 3 2013/01
鬼物語 西尾維新 鬼、ということで忍野忍の物語。 かと思いきや実は八九寺真宵の物語。 忍の過去話が語られます。 最初の眷属を作ったころの話ですね。 もっと掘り下げて語られるのかと思っていたけど、意外に「昔の話をちょっと思い出して話してみる」って感じで、沢山描写はされませんでしたね。 もっと最初の眷属との色々なエピソードが語られるかと思ったんですが。 最初の人のイメージ薄いです。 くらやみの正体……忍野家だろ……。 暗い→暗殺→忍者→忍野って感じの図が頭で展開されましたよ。 そんなことよりも! 八九寺が成仏?してしまいました……。 このシリーズの会話部分において、八九寺はもしかしたらガハラさんより大事なキャラだと思う。 八九寺ーー!! あっさり居なくなるなよな! またひょっこり戻ってきてほしい……。 伝奇 3 2013/01
ぬるーい地獄の歩き方 松尾スズキ ぬるーい地獄。 完璧に地獄ってわけではない、なんとなくな地獄の体験談。 って感じの本ですが、いえいえ、十二分に地獄です。 昆布の手伝いバイトの話が一番大変だと思う。 1か月程の期間、早朝4時から、午後6時まで働きっぱなしで、日当が3千円ちょっと。 ご飯のおかずは魚と納豆だけ。 8時には寝させられるから、自分の時間はナシ。 バイトが終わった日には、泣きながら歩いてバス停に向かった。 死にますね、これ。 壮絶すぎて、笑えないです。 なんか煮詰まってきた、と思った時に読めば、「まだいけそうな気がする」と立ち直れるかもしれません。 ショック療法で(笑)。 エッセイ 2 2012/10
学生時代にやらなくてもいい20のこと 朝井リョウ 大学生の時にデビューした朝井リョウさんって作家さんのエッセイです。 「桐島、部活やめるんだってよ」って本は以前青木先生が面白かったって言ってました。 そういや映画化もしたみたいです。 眼科の話が記憶に残ってます。 あの先生、絶対計算してやってるだろっ! クマのプーさんなのに! 何もかも計算してるようで怖いぞ! 京都へ自転車500キロの旅、爆笑です。 峠の多い静岡は試練だよな。 一番笑ったのは「てじなーにゃっ♪」だけど。 方向音痴の友人Y、学校たどり着けなくて授業に出れなかったら、急いで帰ってきた意味ないじゃん! 電車の中で読むのはおすすめできないです。 これだけ爆笑しながら読んだ本は久々でした。 エッセイ 2012/12
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